Active Feeling

ACTIVE DESIGNの日常やその時に感じたことなどを書いていきたいと思います。
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大阪に行ってきました



十数年来お付き合いさせていただいている、美容業界では知る人ぞ知るデザイナー熊沢信生氏(螢▲肇螢KUU代表)が事務所を中之島に移転されたと聞き、中之島界隈のリポートも兼ねて、今回大阪に行ってきました。

中之島を臨む土佐堀川に面したビル(写真右から二つ目のビル)の5階が熊沢さんの新しい事務所です。古いコンクリートの建物で、中はコンクリート剥き出しのスケルトンに白い家具を配し、ニューヨークのソーホーを彷彿とさせる熊沢さんらしいデザインの事務所でした。(久々にお会いしたので話に夢中になり、写真撮るの忘れてました)

熊沢さんは韓国でもたくさんの美容室のデザインをされていて、事務所では、それらが掲載されている韓国やポルトガルの雑誌なども見せてもらいました。




夜は、元は薬問屋だったという建物を改築した居酒屋の屋根裏で飲みつつ、いろいろと情報交換。

現在問題になっている中国のパクリ建築?なども話にでましたが、海外でも仕事をされている熊沢さんによれば、現在の韓国や中国、台湾などは、国がデザインなどのソフト分野の教育に非常に力をいれており、今後は日本のデザイナーもうかうかしてはいられないとのこと。そして結局日本人は日本の文化をベースに新しいことを発想していくことが必要であるという結論に達し、現在私なりに考えていることにも共通点があり、有意義で楽しい時間を過ごさせていただきました。



それから、今回のもう一つの目的が、デンマークのARCHITECT MADEからちょうど日本に来られているオーレさんというデンマーク人に会うことでした。具体的なビジネスの話ではなかったのですが、何度か電話で話をしているうちに、とにかく1回会ってみたいと思いたち、今回お会いすることになったわけです。

デンマークには一度行ったことはありますが、実際にデンマーク人から聞く生きた情報というのは本当に面白く、やはり実際に会って話をすることは、どんなに発達した情報化社会であっても必要なことだと実感しました。(またまた話に熱中していて写真撮るのを忘れましたが)





ARCHITECT MADEの製品は今後一部当事務所にも置く予定ですので、興味がある方はどうぞ見に来て下さい。手にとってみてはじめて良さがわかるような製品です。



中之島界隈には、「近代建築」と呼ばれるレトロな建築物がたくさん残されています。そして近年、大阪ではこの中之島を中心としたウォーターフロントの再開発が、官民一体で取り組まれているところです。



大阪市中央公会堂


大阪近代建築のシンボル的な存在とも言える赤レンガの中央公会堂は大正7年の竣工。株の仲買人だった岩本栄之助がアメリカを視察した時に、近代都市には市民が集う大規模な集会施設が不可欠だと痛感。100万円の私財を投げ打ってつくったと言われる。

その後、70年代に中之島東部一帯の再開発話が持ち上がった時には、建築関係者のみならず、市民が一帯となって保存運動を展開。88年に永久保存が決まってその方針が議論された時にも、新聞社の呼びかけに応じて、市民による寄付が集められた。そして2002年、耐震工事を含めた大規模な改修工事が実施され現在に至るという経緯を持つ。


大阪府立中之島図書館


明治37年に大阪初の図書館として開館した築100年を超える建築物。こちらも寄付によって生まれた建物で、これだけ立派な都市なのに図書館がないのはおかしいと、住友本家第15代家長吉左衛門が建設費と図書の購入費、合わせて20万円の寄付を申し出てつくられたもの。天下の住友財閥とはいえ、民間人の寄付によって公的な性格を持つ建築物がつくられたというのが大阪らしい気がする。



図書館内部のドーム部分。



大阪市立東洋陶磁美術館


こちらはそこまで古くはありませんが、中央公会堂の向かい側にあって、世界的に有名な「安宅コレクション」を中心に中国、韓国、日本の焼物約4000点を収蔵している、陶磁器の美術館。



大阪市立科学館(左)と国立国際美術館(右)


国立国際美術館は竹をモチーフとした斬新なデザインの外観が目印。現代美術をメインに国内外の作品を展示する、世界初の完全地下型の美術館。



川床


京阪「北浜駅」近くの土佐堀川南べりに店を構える飲食店などが、京都鴨川沿いの納涼床よろしく、土佐堀川にせり出すように川床(テラス)を設けています。これも「水都大阪」の名物にしようという取り組みで、河川法では原則禁止されている河川敷での店舗開設を、国土交通省が「地域再生」の一環なら水上店舗を容認するという規制緩和を自治体に示したものです。


このほかにも中之島から南のエリアにかけてたくさんのモダン建築が残っていて、これらのビルをレストランや雑貨店などにコンバージョンする例が増えており、それらは近代と現代が混ざり合う大阪の新しい魅力となっています。


熊本では、旧第一勧銀や旧慶徳消防署など、本来残すべき財産である建築物が老朽化を理由に取り壊されてきました。新幹線が通る今となっては悔やまれるところではないでしょうか。





大阪駅周辺では、現在大阪駅開発プロジェクトとして2011年の完成を目指し「大阪ステーションシティ」を整備しており、これはその模型です。




そしてこの写真は、模型左側にそびえるビル(アクティ大阪)の展望台からの眺めです。タクシーの運転手さんが「大阪もやっと底から抜けだしそうや」と言っていたように、以前よりも大阪に活気を感じたような気がします。





一方こちらは道頓堀のあるミナミ地区よりさらに南へと下ったところの四天王寺です。

先日の京都編では、東寺で毎月21日には「弘法さん」と呼ばれる蚤の市が立つとご紹介したばかりですが、ここ四天王寺では弘法大師の命日の21日に「お大師さん」、聖徳太子の命日の翌22日には「お太子さん」と呼ばれる蚤の市が行われているそうです。

四天王寺は、聖徳太子が建立した日本仏法最初の大寺で、中門、五重塔、金堂、講堂の大伽藍が一直線に並ぶ「四天王寺式伽藍配置」の寺として有名。

この日は境内で古本市が開かれていました。後で調べたところ、年に2回、春と秋に青空大古本市が開かれており、その初日にたまたま遭遇したというわけです。時間の関係でちょこっとのぞいただけでしたが。





四天王寺からほど近い、こちらは大阪下町のシンボル通天閣を仰ぐ新世界です。道頓堀は何度も行ったことがありますので、今回はまだ未体験の新世界に、コテコテの大阪を体験すべく行ってみました。




アーケード商店街のジャンジャン横丁には串カツの店をはじめ、昔ながらの「うまくて安い」庶民の店が軒を連ねています。その中の「てんぐ」という、どて焼きと串カツのお店に入ってみました。

どて焼き(牛スジの味噌煮を串に刺してある)と串カツは1本100円で、串カツはソースにつけて食べるのですが、二度づけは厳禁です。写真を撮ろうかなと思ったのですが、正面で串カツを揚げているお兄ちゃんがコワモテで、大阪弁でどやされそうな感じだったもので、ついに撮れずじまい。今回は肝心な写真は全然撮ってないと妻からクレームが。

でもやはり旅はいいです。どんなに下調べをして行ったとしても、実際には来てみなければわからないことだらけです。

前回の京都に続いて、大阪も1泊ではありましたがいろいろと刺激を受けました。これからも、気になったら即行動、フットワークを軽くアクティブに何ごとにも挑戦していきたいと思いを新たにした大阪の旅でした。
| デザイン紀行 | 11:06 | comments(0) | trackbacks(0)
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