2009.07.09 Thursday
シカゴ建築財団バスツアー
シカゴ最終日のイベントは、ネットで予約しておいた、シカゴ建築財団が主催する「Farnsworth House PLUS by Bus」というバスツアーです。このツアーではミース・ファン・デル・ローエの代表作「ファンズ・ワース邸」をメインとしてその他複数の建物を、バスの中から見たり、いくつかはバスを降りて見学します。ガイドの説明はもちろん英語ですが、そこは建築を介せばある程度理解できますし、実際の空間を肌で体験することこそ、一番の目的なので No Problem。
ミース・ファン・デル・ローエは、ライト、コルビュジェと共に20世紀の三大建築家の一人で、ドイツからアメリカへの亡命者です。バウハウスの校長だった当時、ナチスによってバウハウスが閉鎖させられ、バウハウスの卒業生からシカゴのイリノイ大学に呼ばれたことからアメリカに亡命しました。彼の作品の中でもファンズ・ワース邸はもっとも有名な建築の一つで、世界中のアーキテクトや建築を学ぶ学生が見学にやって来ます。
この日も人数は20人ほどではありましたが、スペイン人のアーキテクト親子やスイスからきたという年配の女性など、様々なところから参加されていました。
シカゴの街は1871年の大火災で街中のかなりの建物が消失し、その後高層建築が盛んに建てられ、近代建築の宝庫と呼ばれるようになりました。摩天楼発祥の地としても知られ、現在では観光資源としても建築物は大きな位置を占め、建築財団が70種に及ぶツアーを主催しています。年代別、エリア別、テーマ別などに別れ、利用する交通機関も徒歩やバス、自転車、ボートなど多種にわたります。
左のとうもろこしのようなビルが「マリーナシティ」右が「IBMビル」。マリーナシティの下部のらせん部分は駐車場になっており、「ハンター」というスティーブマックイーンの遺作となった映画では、犯人の車がマリーナシティの駐車場からシカゴ川に墜落するシーンが見られるらしいです。IBMビルはミースのシカゴでの最後の高層建築。
シカゴ川の左右に立つビル郡。FOX TVの「プリズンブレイク」はシカゴ郊外のフォックスリバー刑務所が舞台ですが、マイケルの回想シーンで時々シカゴの街も登場します。街の中心を蛇行するように流れるこのシカゴ川を見たとき、マイケルがコンピューターを投げ捨てた川は多分この川だ!と確信しました。帰ったらDVDで確認してみよう。
ループ内の多くの高層ビルには、PLAZA(プラザ)と呼ばれる広場が設けられています。シカゴ市では高層ビルを建築する際、ビルの前に野外彫像を置くよう義務付けられていて、それらの彫像はプラザに鎮座していることから、プラザアートと呼ばれ、シカゴの街の自慢の一つとなっています。この赤いオブジェはミースの連邦政府センタープラザにある「フラミンゴ」。後ろに見える黒く平たい建物は郵便局。
ジェイ・プリッカー・パビリオン 設計:フランク・ゲーリー
大きな野外音楽堂で、滞在中はさまざまなミュージシャンの演奏が毎日夕暮れから行われており、たくさんの人で賑わっていました。
昨日95階のレストランでケンカして帰ったというミソがついた、ジョン・ハンコック・センターもバスの車窓より見学。
レイクショア・ドライブ・アパート
ミースのシカゴでの最初の作品。鉄とガラスの高層住宅建築として画期的な工法で、ミースの名前を世界的に高めた代表作でもある。カーテンウォールが特徴。
ミシガン湖に面したレイクショア・ドライブ
イリノイ工科大学(IIT) クラウンホール
マコーミック・トリビューン・キャンパス・センター 設計:レム・コール・ハース
建物の上に高架鉄道のトンネルがのっかった学生会館はオランダの建築家レムのデザイン。ミースを見に来たところ、こんなところでレムの作品を見れてラッキー。
正面玄関
そしていよいよ今回の旅のひとつ目のビッグイベント、ファンズ・ワース邸へと向かいます。シカゴの街から約1時間と聞いてたのですが、運転手が道に迷って約2時間かかってしまいました。お陰で昼食は10分でとらねばならず、Mio Amoreというローカルなパブレストランで、ビーフのサンドイッチとレモネードを慌てて詰め込んでファンズワース邸へいざ!
スイスから来ているハンナさんと、ツアー中仲良くなってメールアドレスなども交換しました。他にも建築をやっているであろう、同じ匂いのする?人が何人かいて、言葉は交わさなくても、この空間に実際にいることの感動を共有してる感じが、very niceでした。
夕方シカゴの街に戻り、ミレニアム公園をしばらく散策する。公園とシカゴ美術館を結ぶニコルス歩道橋(レンゾ・ピアノ)
シカゴ美術館新館。この日は無料で公開してあったため、中はたくさんの人でごった返していました。新館はレンゾ・ピアノの設計で今年5月に完成したばかり。シカゴ美術館内には安藤忠雄氏設計の屏風ギャラリーもあります。あまりの人の多さと時間の都合で見ることができませんでしたが、本来ならゆっくり時間をかけて見たい絵画などもたくさんありました。またいつかシカゴに来たいと思った一日でした。
シカゴ美術館北棟内部
シカゴ美術館正面玄関側
せっかくブルースの本場に来ているのですから、シカゴ最後の夜はナイトクラブへ行くことにしました。地球の歩き方でイチオシの「バディ・ガイズ・レジェンド」という店がホテルから歩いて10分位のところにあるので、食事も兼ねて行ってきました。
この日のミュージシャンの名前は忘れてしまいましたが、地元では最も人気がある3人組のブルースバンドらしく、演奏時間が近づくと店内は超満員で盛り上がっていました。やはり本場のブルースはすばらしく、にわかブルースファンになってしまいました。
ここで出される料理はキャットフィッシュ(なまず)、スペアリブなどのソウウフードやケイジャン料理で、この日は海老とジャスミンライスの前菜、キャットフィッシュがのったシーザーサラダ、そしてリブステーキを注文し、ビッグサイズにもかかわらず、美味しかったのでほぼ完食してしまいました。
ミース・ファン・デル・ローエは、ライト、コルビュジェと共に20世紀の三大建築家の一人で、ドイツからアメリカへの亡命者です。バウハウスの校長だった当時、ナチスによってバウハウスが閉鎖させられ、バウハウスの卒業生からシカゴのイリノイ大学に呼ばれたことからアメリカに亡命しました。彼の作品の中でもファンズ・ワース邸はもっとも有名な建築の一つで、世界中のアーキテクトや建築を学ぶ学生が見学にやって来ます。
この日も人数は20人ほどではありましたが、スペイン人のアーキテクト親子やスイスからきたという年配の女性など、様々なところから参加されていました。
シカゴの街は1871年の大火災で街中のかなりの建物が消失し、その後高層建築が盛んに建てられ、近代建築の宝庫と呼ばれるようになりました。摩天楼発祥の地としても知られ、現在では観光資源としても建築物は大きな位置を占め、建築財団が70種に及ぶツアーを主催しています。年代別、エリア別、テーマ別などに別れ、利用する交通機関も徒歩やバス、自転車、ボートなど多種にわたります。
左のとうもろこしのようなビルが「マリーナシティ」右が「IBMビル」。マリーナシティの下部のらせん部分は駐車場になっており、「ハンター」というスティーブマックイーンの遺作となった映画では、犯人の車がマリーナシティの駐車場からシカゴ川に墜落するシーンが見られるらしいです。IBMビルはミースのシカゴでの最後の高層建築。
シカゴ川の左右に立つビル郡。FOX TVの「プリズンブレイク」はシカゴ郊外のフォックスリバー刑務所が舞台ですが、マイケルの回想シーンで時々シカゴの街も登場します。街の中心を蛇行するように流れるこのシカゴ川を見たとき、マイケルがコンピューターを投げ捨てた川は多分この川だ!と確信しました。帰ったらDVDで確認してみよう。
ループ内の多くの高層ビルには、PLAZA(プラザ)と呼ばれる広場が設けられています。シカゴ市では高層ビルを建築する際、ビルの前に野外彫像を置くよう義務付けられていて、それらの彫像はプラザに鎮座していることから、プラザアートと呼ばれ、シカゴの街の自慢の一つとなっています。この赤いオブジェはミースの連邦政府センタープラザにある「フラミンゴ」。後ろに見える黒く平たい建物は郵便局。
ジェイ・プリッカー・パビリオン 設計:フランク・ゲーリー
大きな野外音楽堂で、滞在中はさまざまなミュージシャンの演奏が毎日夕暮れから行われており、たくさんの人で賑わっていました。
昨日95階のレストランでケンカして帰ったというミソがついた、ジョン・ハンコック・センターもバスの車窓より見学。
レイクショア・ドライブ・アパート
ミースのシカゴでの最初の作品。鉄とガラスの高層住宅建築として画期的な工法で、ミースの名前を世界的に高めた代表作でもある。カーテンウォールが特徴。
ミシガン湖に面したレイクショア・ドライブ
イリノイ工科大学(IIT) クラウンホール
マコーミック・トリビューン・キャンパス・センター 設計:レム・コール・ハース
建物の上に高架鉄道のトンネルがのっかった学生会館はオランダの建築家レムのデザイン。ミースを見に来たところ、こんなところでレムの作品を見れてラッキー。
正面玄関
そしていよいよ今回の旅のひとつ目のビッグイベント、ファンズ・ワース邸へと向かいます。シカゴの街から約1時間と聞いてたのですが、運転手が道に迷って約2時間かかってしまいました。お陰で昼食は10分でとらねばならず、Mio Amoreというローカルなパブレストランで、ビーフのサンドイッチとレモネードを慌てて詰め込んでファンズワース邸へいざ!
スイスから来ているハンナさんと、ツアー中仲良くなってメールアドレスなども交換しました。他にも建築をやっているであろう、同じ匂いのする?人が何人かいて、言葉は交わさなくても、この空間に実際にいることの感動を共有してる感じが、very niceでした。
夕方シカゴの街に戻り、ミレニアム公園をしばらく散策する。公園とシカゴ美術館を結ぶニコルス歩道橋(レンゾ・ピアノ)
シカゴ美術館新館。この日は無料で公開してあったため、中はたくさんの人でごった返していました。新館はレンゾ・ピアノの設計で今年5月に完成したばかり。シカゴ美術館内には安藤忠雄氏設計の屏風ギャラリーもあります。あまりの人の多さと時間の都合で見ることができませんでしたが、本来ならゆっくり時間をかけて見たい絵画などもたくさんありました。またいつかシカゴに来たいと思った一日でした。
シカゴ美術館北棟内部
シカゴ美術館正面玄関側
せっかくブルースの本場に来ているのですから、シカゴ最後の夜はナイトクラブへ行くことにしました。地球の歩き方でイチオシの「バディ・ガイズ・レジェンド」という店がホテルから歩いて10分位のところにあるので、食事も兼ねて行ってきました。
この日のミュージシャンの名前は忘れてしまいましたが、地元では最も人気がある3人組のブルースバンドらしく、演奏時間が近づくと店内は超満員で盛り上がっていました。やはり本場のブルースはすばらしく、にわかブルースファンになってしまいました。
ここで出される料理はキャットフィッシュ(なまず)、スペアリブなどのソウウフードやケイジャン料理で、この日は海老とジャスミンライスの前菜、キャットフィッシュがのったシーザーサラダ、そしてリブステーキを注文し、ビッグサイズにもかかわらず、美味しかったのでほぼ完食してしまいました。