Active Feeling

ACTIVE DESIGNの日常やその時に感じたことなどを書いていきたいと思います。
BKF Chair
BKFチェアに関する記事がエルデコとカーサブルータスの11月号に載っていました。 

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↑こちらはエルデコ、TREND WATCHというページ。


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↑こちらはカーサブルータスのNews! on your fridgeのページ。

どちらもBKFチェアが復刻したニュースとして扱っています。

せっかくですので、ここでBKFチェアについて、少し詳しくご説明したいと思います。

1938年に3人のアルゼンチン人によってデザインされたこの椅子は、「バタフライチェア」または「ハードイチェア」の愛称でも知られ、1950〜60年代にかけて、特に若者たちに熱烈に支持され、当時はイームズさえもしのぐ人気だったという名作椅子です。

BKFという名前は、3人のデザイナー(アントニオ・ネット、フアン・ルチャン、ホルヘ・ェラーリ=ハードイ)の名前の頭文字をとってつけられたものですが、当初、彼らは「Southern」という名前を考えていたようです。彼らはル・コルビュジェの下で働いた経験を持ちますが、この椅子にはその影響はあまり感じられず、それよりも、イギリスのエンジニア、ヨゼフ・フェンディが1855年にデザインしたTripolinaという椅子(イギリスの軍隊で使われていた木製折りたたみでキャンバス生地の椅子)にインスピレーションを得たと言われています。


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復刻して、ほとんど国内一番乗りで9月中旬には当事務所に来た、ブラウンレザーのBKF。


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カラーは3色。ブラック、ブラウン、そしてナチュラルレザー。
価格はそれぞれ違い、
ブラック:¥99,750(税込) ブラウン:¥129,780(税込) ナチュラル:¥139,650(税込)
生産国:スウェーデンCuero  ※組立式です


面白いのは、この椅子を最初に見染めたのは、あの落水荘のオーナーの息子であるエドガー・カウフマン・ジュニアだということです。

この椅子は3人がブエノスアイレスで設計したアパートメントのためにデザインしたものですが、その試作品をある展覧会に出品したところを、MOMAのディレクターであったカウフマン・ジュニアによって発見され、彼のオファーで3脚をニューヨークへ送ったそうです。そのうちの一つがMOMAのコレクションとなり、もうひとつは、ペンシルバニアにライトがデザインした落水荘におかれたそうですが、最後の一つはどこへ行ったかわからないとのこと。

一昨年、落水荘を訪れた時には気づかなかったのですが、もしかしてあの建物のどこかにBKFが置いてあったのかもしれません。もう一度写真を見直してみます。

カウフマンが「この軽量で安価なラウンジチェアは、アメリカで絶大な人気を誇るだろう」と予想したとおり、当時のアメリカで大人気になり、1950年代には、500万脚ほど製造されたそうです。


BKFが事務所に来てから1カ月半ほど経ちますが、大ぶりの椅子にしては軽量なので、掃除したり、ちょっと動かしたい時などにも簡単に移動できるので非常に使いやすく、ベジタブルタンニンでなめした厚めの革をたっぷり使ってある割には価格もリーズナブルではないかと思います。


そいういうわけで、今はまだ革がちょっと硬くてごわついた感じのBKFですが、年数を経て、いい感じに馴染んでくれるのが楽しみです。北欧の椅子にしてもそうですが、長い年月使うことができ、より体に馴染み、いい味を出してくれる椅子を持つことは、今のエコの時代にふさわしい選択だと思いますし、本当の意味で生活を豊かにしてくれるものだと思うのです。
| Chairs | 15:20 | comments(0) | trackbacks(0)
ニールス氏来たる!
本日、当事務所の取引先の一つ螢蹈ぅ筌襯侫.縫船磧璽灰譽ションの社長である
デンマーク人のニールス・オアトフト氏が、当事務所へやって来られました。

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普段は福岡営業所とのやり取りがほとんどなので、社長にお目にかかる機会はない
のですが、ニールス氏とお会いするのは実は2回目で、1回目はデンマークで、家具
見本市のブースでお話を聞いたことがあったので、お互いの顔に何となく見覚えが
あり、すぐに打ち解けることができました。

今日はまだ発売日も決まっていないという、スロベニアでつくられている折りたたみ式
の椅子を持って来られました。

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この椅子は「REX」というシリーズで、プライウッド(成型合板)を座面と背に使用
してあり、折りたたみとは思えない座り心地です。イージーチェアとダイニングチェア
の2種類を持ってこられましたが、特にイージーチェアはゆったりと座ることができ、
手軽に持ち運びができるので、天気のいい日に屋外でゆっくりすごしたりするのに
とてもいいと思いました。

ニールス氏によれば、デンマーク人は夏の間、屋外でゆっくりと長時間を過ごすので、
小さな椅子ではダメなんだそうです。日本人はせっかちなのか、なかなか日がな一日
庭に座って過ごすなんてことしませんが、本当はそういう生活こそ真に豊かな暮らし
と言えるのだと思うのですけどね。


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たたむとこんな感じです。


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この椅子をデザインしたNiko Kralj氏のイラスト。
REXチェアは、何と1950年代前半にデザインしたものだそうで、それはちょうどイームズ
がラウンジチェアをはじめとするプライウッドの椅子をデザインしていた時期と重なること
を考えるととても興味深く感じました。

このデザイナーは1966年に現在のスロベニア(当時はユーゴスラビア)でInstitute of
Designをつくった人で、冷戦下のスロベニアで、イームズやウェグナーなどと競うように
プライウッドの椅子をつくっていたのかと思うと、余計にこの椅子が欲しくなってしまいました。


木製の折りたたみ椅子と言えば、ホームセンターなどにも安いものがありますが、REXチェ
アは、そういったものとは一線を画す、しっかりとしたものです。
まだ値段も決まっていないとのことでしたが、もう少し暖かくなった頃、天気のいい日に
ワインと本とともにこの椅子を庭に持ちだして一日過ごしたい、そんな椅子でした。


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それから、もう一つ、コンランショップに最近行かれた方は見覚えがあるかもしれない
「111 Navy chair」も持ってこられました。

これはアメリカのemeco社の「Navy chair」を基に、emeco社とザ コカ・コーラ カン
パニーが共同で開発した椅子で、使用済みのペットボトルからつくられた再生ペット素材
でできています。1脚あたり111本のペットボトル(500mlで)でつくられていることが
「111 Navy chair」という名前の由来ですが、もとはアルミ製の「Navy chair」を
細かいところまで再現してあって、椅子としてもとてもチャーミングです。


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椅子の背には、リサイクルマークが、座の裏にはemeco社とザ コカ・コーラ カンパニー
のリサイクルに対してのステートメントが記載されています。


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ちなみにこれが、アルミ製のNavy chair。
アメリカ海軍の潜水艦のために、今から半世紀も前に開発されたアルミ合金素材
の頑強な椅子。1006(テン・オー・シックス)とも呼ばれ、「sex and the city」
のcafeシーンにも登場しているそうです。




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これは日経デザイン3月号の表紙です。
まさにこの「111 Navy chair」が、コカコーラの使用済みペットボトルとともに表紙を
飾っています。

コカ・コーラ社のこういった取り組みは「Coca-Cola rPET プログラム」というプロジェク
トの一部で、この111 Navy chairの原料に使われる使用済みペットボトルも、
コカコーラ社だけでなく、他社製品に使われたものも含まれるそうです。


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リサイクルの仕組みをわかりやすく表示した「rPETプログラム」のアイコンは、
ユナイテッドアローズやメンズメルローズなど、若者に人気のアパレルメーカー
などの商品にもレイアウトされ、環境問題へ取り組む企業姿勢を訴求する
ソーシャルデザインとしてあらたなビジネスを展開しています(日経デザインより)  



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カラーもレッドの他、ホワイト、グレー、ブラック、オレンジ、グリーンの6色があり、
価格は3万9900円です。プラスチックの椅子にしては、ペナペナしていなくて、
結構重みがあります。何と言っても色がいいですね。

| Chairs | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0)
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