2010.04.25 Sunday
事務所に畳?
俵屋に泊まって以来、色々と考えさせられるところがあって、その心地よさを現代の住まいに取り入れることができないかと今少しずつ考えているところです。
そんな時、八代で黄金畳という畳表をつくっている有馬さんという方との出会いがありまして、その試作のい草ラグを今事務所に敷いています。
このい草ラグの上に、俵屋で気に入って買ってきたシエスタマット(俵屋では各部屋にこれが置いてあり、ちょっと横になりたいという時に使うものです。と言ってもそんなヒマはありませんでしたが)を置いて寝っ転がってみたところ、これがなんともいい気持ちで、板張りやウールのラグに置いた時とは全く違う、畳の上の安心感とでも言いましょうか、そこが和室に変身したかのような心地よさを感じてしまいました。
この黄金畳というのは、い草の葉緑素を天日にさらしてわざと抜いてあり、厚く密に織ってあるので、中国産の畳表とは全くの別物です。色が生成りなので、北欧の家具との相性もばっちりで、俵屋もそうでしたが、和と北欧のコラボレーションはまだまだ可能性を秘めているとますます実感しています。
畳の部屋を新たにつくるのは大変ですが、このラグ1枚で和の空間となり得ることを発見して、今この試作のラグをもう少し追求してみようと思っています。これが緑色の柄入り花ござではダメなんですよね。