Active Feeling

ACTIVE DESIGNの日常やその時に感じたことなどを書いていきたいと思います。
耐震診断を行って
6月と7月に1軒ずつ、戸建木造住宅の耐震診断(一般診断)を行いましたので、その結果を少し書いてみます。

実際に天井裏や床下にもぐって、柱や梁の接合部や筋交いの有無、金物の使用があるか等...をチェックし、間取りと柱・壁・筋交い・屋根等の構造に関する現況データを入力して耐震診断のソフトにかけます。そして出た数値が上部構造評点として耐震性を判断する基準となります。

上部構造評点が1.5以上:倒壊しない
       1.0以上:一応倒壊しない
       0.7以上1.0未満:倒壊する可能性がある
       0.7未満:倒壊する可能性が高い  

今回一般診断を行った2軒とも、昭和56年の5月以前に建てられた建物でしたので、ある程度予想はしておりましたが、0.5以下という結果がでました。これらの物件に限らず、56年以前の建物ではだいたい同じような結果が出ているようです。

実際に数値が出てみると、あいまいな希望的観測でごまかすわけにはいかず、現実の状況を把握できるので、耐震補強工事をするなり、しないとしても大地震時には倒壊する可能性が高いという心構えができるだけでも、多少は違うのではないかと思います。







熊本市でも4万4千戸の耐震性が不十分な住宅があると推計されていますが、熊本市の補助事業では、一般診断のH25年の募集が138件、H26年は135件です。このペースで4万戸の住宅をカバーするには300年以上かかる計算になります。

補助金を受けず、自費で行う場合は、物件の条件によって金額も変わってきますが、おおよそ延べ床面積1屬△燭1000円を目安にされるといいと思います。
| 耐震診断 | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0)
独立記念日  
7月20日はACTIVEDESIGNの設立記念日です。独立して丸26年になります。

この間何とかやってこられたのも、仕事のやり方に妥協せず自分なりのこだわりを持って取り組み、そしてそれを理解して下さる施主様や業者さんがいらっしゃったからだと、あらためて感謝申し上げます。
これからも、よりACTIVEに、チャレンジ精神を持って仕事に取り組んでいきたいと思っています。

というわけで、このたび、当事務所は宅地建物取引業の免許を取得いたしました。



なぜ宅建業の免許なのか、と言いますと、

これまでのお客様を考えてみると、ご自宅を新築で取得するのに、土地からお探しのお客様が全体の約半数を占めていました。
もちろんこれまでも不動産屋さんとのネットワークを駆使したり、ネット・新聞等の不動産情報を見たりして、お客様の求める土地を自分なりに探してはおりました。時には道に迷って入り込んだ住宅街で偶然見つけた土地が、お客様の運命の出会いにつながったり(詳しくは施主ブログのEnjoy Life!をご覧ください)ということもありましたが、一番感じていたのは、不動産業者の視点で良しとする土地と、設計者(私)の視点で魅力を感じる土地には少々落差があって、建物のプロである設計者だからこそ、施主の目線で生かせる土地を見つけることができるのではないかということです。

一般的に不動産屋さんというのは、不動産の売買のプロではあっても、敷地や建物に対して、設計者がアプローチするような細かい実践的経験を持つ人は少ないでしょう。ですから、建築的観点から土地を選ぶために頼りになるのは設計者であり、それならば、設計業と宅建業をセットにした方が、より効率よく情報を発信することができ、お客様にとってもいわゆるワンストップで土地探しから家づくりまでお世話することが可能となります。

また、最近では古家付の中古物件をお探しになられている方も増えてきていると思いますが、特にいまどきの若い世代にとっては、単に表面をきれいにしただけのリフォーム済み物件というのは、まったく意味のない代物です。物件の価格には当然リフォーム代が転嫁されているわけですから、そのくらいなら現状のままで安く買って、自分達らしい暮らしを実現するためにカスタマイズしたいという顧客のニーズを、当の不動産屋さんは分かっていない、というか表面だけきれいにして、手っ取り早くもうけたいという供給側と需要側の感覚のズレがあります。マンションの中古物件に関しても同様です。販売側の勝手な判断で、新品のクロスに張り替えられ、新品の設備を設置された、化学物質の匂いの充満する何の特徴もないオープンハウスを見ても、売り手が思うほど、買い手には魅力的に映らないのではないかと思います。
なぜなら、今の価値観として、形そのものよりも、より「自分らしくあること」「愛着があること」「人間的であること」等、より個人的なこだわりに重きを置いた家づくりやリノベーションを、施主が主導して進めていきたいというニーズが少なからずあるからです。それはマーケティングにおけるボリュームゾーンではないかもしれませんが、昨今そうした、より人間的な部分に経済や市場が目を向けてきていることは確かです。そこで必要とされてくるのは、経験豊富なパートナーとしての設計者の視点で集められた魅力的な情報であり、物件探しから家づくりまでを、トータルでサポートできる態勢をつくることで、そういった顧客のニーズにより応えていければと思っているところです。

もう一つ、中古物件の場合、不動産屋さんがあいまいにしがちなのが、耐震に関する事項です。昭和56年以前につくられた建物の場合、現在の基準よりもかなり低い基準で建てられていますから、本当はそのあたりに関する情報を、買い手側にきちんと提供すべきではないかと思うのですが、かなりうやむやな感じで取引が進められているのが現状ではないでしょうか。今回、熊本市の木造住宅耐震診断士の登録をしましたのも、今後ますます中古物件の流通が活性化すると思われる中、買い手にとって安心して中古物件を購入できる環境整備がもっと必要だと思ったのがきっかけです。

ノークレーム・ノーリスクを是としてつくられてきたモノへの違和感が、ようやく今、新しい価値観を生み出しています。そんな中で、私がこれまでやってきたことは間違いではなかったとあらためて確信するとともに、これからもユーザーの利益を一番に守る存在でありたいと、強く思った独立記念日でした。


 
| その他 | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0)
田植えの後植え
種まきから約1か月、ちょうど田植えの日が上京の日程と重なってしまい、田植えから1週間後の後植えに行ってきました。

後植えとは、田植え機が入らなかったところや、苗の間隔があいているところを手植えで埋めていく作業のことです。
田んぼのぬかるみは思った以上に粘性が強く、普通の長靴ではすぐにすっぽ抜けてしまうため、専用のものをお借りして、なおかつゴムバンドで足の甲と足首を8の字に補強します。これは本当に威力を発揮しました。

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なかなか筋がイイとほめられて、調子にのって植えている様子。


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この美しい棚田の風景は、大規模農業では守れない。
中山間地の農業を守るためには何をすればいいのだろうか。


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夕方近くまでの農作業に少々グロッキー気味で帰途につきました。


 
| 稲作 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0)
東京一人ぶらり
建築ツアーの前後に久しぶりに東京を一人でぶらぶらしてきました。

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ちょうど東京ビッグサイトでリフォーム建築再生展が開催されていたので一日情報収集をした帰り、ゲリラ豪雨に合い、思わず飛び込んだのは築地場外の魚屋さんがやっている一杯飲み屋「魚や粋」。他のお店がシャッターを下ろしてから開店するこの店は、魚のショーケースがテーブル替わりで、イスも通路にはみ出ています。普通ならちょっと入るのが気おくれしてしまうような店ですが、何せ雨に合ってお店を選ぶ余裕もなく、お腹もすいていたので、とにかく空いているパイプいすに滑り込んで刺身と牡蠣を日本酒でいただくことに。さすがに築地の魚屋さんがやっているお店ですから、新鮮で美味しかったです。そうこうするうちにすっかり出来上がった私は、隣に座った初老の紳士と意気投合。聞けばこの紳士、飲食店関係のジャーナリストだそうで、飲食店の商店建築のデザイナーについての話で盛り上がりました。酔っぱらっていたのでその時は気にもしませんでしたが、覆面取材か何かで来ていたのかもしれません。この店結構話題の店だったのかも。


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表参道に昨年出店したフライングタイガー(北欧の雑貨ストア)。いまだに入店規制をしていて、20分待ちと言われたので素直に待って入店。店内は一方通行で数珠つなぎになってぞろぞろと列がレジまでつながっている。そのレジもかなり待たなくてはならないようで、個人的に欲しいと思う商品もなかったので、列を外れて店を出る。それにしても今思えば何であんなに行列ができるのかが不思議だ。



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渋谷の某楽器店に置いてあった斉藤和義オリジナル限定ミニギター。現在はどこにも売ってない垂涎ものの1本ですがNOT FOR SALEで残念。いかにも斉藤和義好きっぽいパーマヘアの店員さんに話しかけたところ、ギブソンのギターのレクチャーを1時間ほど受けるはめに。彼自身、かつては斉藤和義も出ていたライブハウス「アピア」で、月に一回ライブを行っているとのこと。


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表参道のアップルストア。建物は現在建築中で、中が見えないように仮設の囲いがしてあるが、囲いがカッコイイ。


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都営青山北町アパート。

フライングタイガーから表参道とは反対の方へと歩いて行ったら、有名な青山北町アパートに遭遇。
表参道からほんの数分の場所にあって、タイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気のこの建物は、戦後初の都営アパートだ。緑も多く、4haという広大な敷地に低層(4〜5階建て・エレベーターなし)の建物が散在している様子は確かにある意味贅沢ではある。

東京都は数年前から住民に転居を勧めているらしく、再開発という名のもとにここの建物も近い将来壊されてしまうのだろうか。

しかし、ヨーロッパを見れば200年前の建物などザラである。
私たちの子や孫の世代になれば、表参道にあるようなキラキラした建物よりも、歴史をまとった古い建物の方に響くものがあるという時代がくるかもしれない。いや多分来る。その時のために、できるだけ古いものはとっておいてあげたいと今は思う。
 
| 一人ぶらり | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0)
東京建築ツアー
今年も、毎年恒例のサカイリブ主催の東京建築ツアーに行ってきました。

今年はトラフ建築設計事務所の作品を中心に回ったのですが、代表の禿(かむろ)氏直々の解説付きでしたので、細かいところまで聞くことができ非常に勉強になりましたし、裏話なども聞けて面白かったです。

トラフの二人とは、2008年に西海岸を巡った建築ツアーや一昨年の東欧の建築ツアーでも一緒に旅をした仲であり、今回ツアーに参加しているメンバーの半数は、サカイ建築ツアーがご縁で仲良くさせていただいているデザイナーや建築家たちです。

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ハーマンミラーストア東京

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フライターグストア東京渋谷


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イソップ渋田店


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新国立美術館 SFT 1Fショップ

以上がトラフ作品。



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SunnyHills 南青山(隈研吾)


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COACH表参道(重松象平/OMA)


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ルイ・ビトン松屋銀座店(青木淳)


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oak 表参道(大林組+丹下都市建築設計)


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トラフが手掛けた常設展示アナグラのうたが展示されていた日本科学未来館で、ル・コルビュジェからのメッセージに偶然遭遇。その言葉が妙に心に響いて、思わず撮った一枚です。

デザインや設計の仕事の在り方や仕事の手法について、最近色々と考えるところが多く、トラフなど一世代下のデザイナーたちの取り組み方というのは、ある意味とても学ぶところが多く、コルビュジェも言うように思い込みや古い方法にとらわれずに、まったく別な発想でものごとに取り組むことが、今の時代には必要だと強く感じた次第です。

 
| デザイン紀行 | 22:22 | comments(0) | trackbacks(0)
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